オペ看1年生の年間スケジュール【前半】

 皆さんは看護師と聞くと、どの様な仕事を思い浮かべますか?多くの人が病棟や、町のクリニックで働く看護師を思い浮かべると思います。でも実は、非常に少数派ではありますがオペ室に勤務する看護師もいて、オペ看なんて呼ばれ方をしています。オペ室の看護師は人数も少ない為、あまりメジャーではありません。大学や専門学校で学ぶ事も殆どなく、調べたくても本やサイトに載っている情報は少ないので、オペ室に興味があったり、オペ室に入りたい!と思っている方は、情報の少なさに残念な思いをする事があるかと思います。今回の記事では、新人1年目やオペ室に勤務しようか悩んでいる方に向けて、オペ室看護師の1年のスケジュールについて詳しくお話ししていきます。その残念な思いを解消する為に、現役でオペ室に勤務している看護師としてオペ室看護師の情報について発信していきたいと思います。

 この記事では、例として私が勤務している病院の入職1年目の4月〜8月までの前半の年間スケジュールについてまとめていきます。後半のスケジュールについては、別の記事でまとめていますのでそちらを参照して下さい。中途で入る方とは異なる部分がありますが、オペ室未経験の方は基本的には同じ様なスケジュールで進んでいくと思います。ただ病院の規模によって手術件数が大きく異なりますので、整形外科からスタートだったり腹腔鏡での手術よりも開腹手術を先に担当することもあります。ただ、器械出しに慣れてから外回りの順番は変らないと思います。

オペ看1年生の年間スケジュール【後半】

【4月】

  4月1日入職の病院が多いかと思います。社会人としてのスタートですね。

①院内研修

 基本的に4月は、2〜3週間かけて新人全体で研修を行う病院が多いかと思います。研修内容は清拭や食事介助、吸引や体位変換など病棟での事がメインとなりますので、オペ室勤務の方は疎外感を感じるかもしれません。実技や筆記のテストがある病院もありますので、しっかり勉強して再試にならないようにしましょう。特に、バルーン留置は手術室では毎日の様に実施しますので、いざ実践する際に失敗することなく出来る様に研修で練習しておくと良いでしょう。

②オペ室勤務

 4月はオペ室には挨拶に行って、オペ室の部屋の位置や、業務マニュアルなどの基本的な事について説明される時期です。この時に沢山のマニュアルが配られますが、全部覚える必要はありませんので安心して下さい。研修がない日にはオペ室で勤務となりますが、基本的にまだ出来る事が少ないので掃除をしているか、渡されたマニュアルで自習をする事が多いと思います。また、外科から器械出しを行なっていく病院が多いので外科の器械を触らせて貰ったりもします。初めは何をどの様に使うのかも分からず「ドラマで使ってたアレだ」と言う感想しか出ませんでした。今では慣れてしまって感動はありませんが、最初に触った時は何故か凄く感動した事を覚えています。

みにぶた
みにぶた

〜4月のポイント〜

①社会人生活の生活リズムを整える

②オペ室の雰囲気を知る

【5月】

 オペ室に勤務する日にちも増えていき、5月になる頃には研修は終了していると思うので、朝からオペ室業務を行なっていきます。オペ室の1日の詳しい業務は、他の記事で紹介しているのでそちらを参照して下さい。

オペ看の1日のスケジュール

①器械を覚える

 5月は外科の器械を覚える事と、手術を見学する事がメインとなってきます。器械を覚えるのも最初は似ているものばかりで、殆ど同じに見えるかと思います。私は1つ1つスマホで写真を撮らせてもらい画像を何回も見て覚えました。なかなか覚えられずに焦ってしまうかも知れませんが、器械出しに入っていくと自然と覚えるので、あまり焦らなくても大丈夫ですよ。写真を撮れない方は「手術室の器械、器具」という本がオススメです。外科だけでなく全部の科で使用する、基本的な器械の写真と使い方、ポイントが書いてありますのでオススメです。古い物を中古で買っても良いと思いますが、名前が変わっている物もあるので出来るだけ新しい物が良いと思います。また古い版ではモノクロの場合があるので、分かりやすさを優先させる場合はカラーの最新版がオススメです。少し高めではありますが、自分で写真を撮って用途を調べてまとめる手間と時間を考えると安いぐらいだと思います。私はギリギリまで買わずにノートを作っていましたが辛くなり結局は購入しました。無駄な努力のお陰で寝不足になり仕事に行くのが憂鬱でした、早く買えば良かったと後悔しています。

②手術見学

 5月は手術の見学もメインになると書きましたので、見学の際のポイントも書いていきます。オペ看1年目は外科から手術に入っていく事が多いので、まず外科の手術を見学する事が多いです。この手術を見学する際ですが、見ているだけでは何が何だかサッパリ分からないと思います。ですので、次の日の手術予定をカルテで見て見学する手術が分かる場合は、その手術の解剖と手術の手技について勉強して本やノートを見ながら見学すると分かりやすいでしょう。また、マニュアルとして手技書を作ってくれている部署であれば、それを見るのが1番分かりやすいと思います。ない場合でもプリセプターや先輩に「手技書を見せてくれませんか?」とお願いすると見せてくれると思いますので、是非お願いしてみて下さい。ちなみに、私のオススメの外科の手術の本は「手順が見える! 次の動きがわかる! 消化器外科の手術看護」です。これは解剖も手技も載っていて、カラーで見やすいのでオススメです。

③挿管、抜管介助にはいる

 挿管とは、気管挿管の事で口か鼻から喉頭を経由して「気管内チューブ」を挿入する気道確保方法の事です。詳しくは別の記事でお話したいと思います。抜管は逆で、術後に気管内に入っているチューブを抜く事です。挿管時は患者さんの呼吸を止めて人工呼吸への切り替えを行うと為、緊迫状態となります。呼吸を止めており時間的な猶予がない為、新人であっても待ってもらう事が出来ません。ですので、新人の頃はプリセプターが隣について実施となります。手順が分からなくなれば直ぐに聞いて解決しましょう。挿管、抜管の事が詳しく聞いてある本でオススメは「はじめての手術看護―カラービジュアルで見てわかる! できるナースはここからはじめる!やりなおす!」です。これはオペ看の基本的な事が書かれている本なので、なにを買おうか迷った場合1冊目にオススメです。

みにぶた
みにぶた

〜5月のポイント〜

①器械を覚える際は使い方も合わせて覚える

②手術の見学をする際は手技書を見ながら

③ 挿管、抜管介助の手順を覚える

【6月】

 6月になると日常業務には慣れてくる頃だと思います。ですが、職場の雰囲気にはまだ馴染めないと思うのでストレスが大きい時期でもあると思います。自分のストレス解消方を知りたいストレスを溜めないように工夫出来たら良いですね。

①局所麻酔の器械出しを行う

 オペ看の主な役割として「器械出し看護師(直介)」と「外回り看護師」大きく2種類あり、新人は器械出し業務から行っていきます。手術といえば全身麻酔のイメージがありますが、まず器械出しを行うのは1時間程で終了し、手技が比較的簡単な局所麻酔の手術からとなります。最初はとても不安を感じると思いますが、慣れるまでは先輩と2人で器械出しを行うので過剰に心配する必要はありません。詳しくは他の記事でまとめていますので参考にしてみてください。

オペ室看護師とは

②脊椎、硬膜外麻酔の介助にはいる

脊椎、硬膜外麻酔の際、麻酔の投与を行うのは医師ですが準備や体位保持、声かけ等はオペ看の役割となります。脊椎、硬膜外麻酔は全身麻酔とは異なり、患者さんの意識が保たれた状態での投与となります。その為、患者さんは不安や緊張を訴える事が多いです。なので、スムーズに麻酔が投与できる様に手順をしっかりと覚えて、介助を行える様に練習しておくと良いでしょう。脊椎、硬膜外麻酔の事が詳しく聞いてある本でオススメは「はじめての手術看護―カラービジュアルで見てわかる! できるナースはここからはじめる!やりなおす!」です。上記でも紹介していますが、これはオペ看の基本的な事が書かれている本なので、なにを買おうか迷った場合1冊目にオススメです。

みにぶた
みにぶた

〜6月のポイント〜

①局所麻酔の機械出しに慣れる

②脊椎、硬膜外麻酔介助の手順を覚える

【7.8月】

この頃は、緊張はすると思いますが器械出しの空気感には慣れる頃だと思います。もう、手を洗って清潔ガウンを着るのも何も考えずに出来る様になっている頃ではないでしょうか。最初はガウンを着て、手袋を着用するのも一苦労ではありませんでしたか?私は焦りから、何度も手袋を破っていた記憶があります。

①外科以外の局所麻酔の手術の器械出しにはいる

 この時期は局所麻酔での手術に何度も入っているので、器械出しに慣れてくる頃だと思います。病院の規模によりますが、最初に入る手術は基本的に外科が多く慣れてくると眼科や整形、形成などの他の科の手術の器械出しも行っていきます。特に眼科は使用する器械が特殊で最初は戸惑ってしまうかと思います。ですが、白内障や緑内障などの眼科でよく行われる手術は、手技が基本的にルーチン化されているので慣れると他の科の手術よりも楽だと言う看護師もいます。私の体感ですが、大体5件程で器械を覚えて、10件程でルーチンに慣れて楽になりました。

②全身麻酔の器械出しにはいる

複数の科の局所麻酔での手術に入り、器械出しに慣れると次のステップへ上がる為に、使用する器械が比較的少ない外科の全身麻酔の手術から器械出しを行っていきます。外科の手術では、腹腔鏡か開腹かで使用する器械が大きく異なります。器械出しを行うまでに何度か見学が出来ると思いますので、どの様な器械を使用しているか観察しておくと実際に自分が器械出しを行う際にイメージがつきやすと思います。こちらも、最初は先輩の機械出しを見学してから実践となりますので、安心して下さい。

みにぶた
みにぶた

〜7.8月のポイント〜

①外科以外の局所麻酔の機械出しに慣れる

②全身麻酔の器械出しに慣れる

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