オペ看1年生の年間スケジュール【後半】

 皆さんは看護師と聞くと、どの様な仕事を思い浮かべますか?多くの人が病棟や、町のクリニックで働く看護師を思い浮かべると思います。でも実は、非常に少数派ではありますがオペ室に勤務する看護師もいて、オペ看なんて呼ばれ方をしています。オペ室の看護師は人数も少ない為、あまりメジャーではありません。大学や専門学校で学ぶ事も殆どなく、調べたくても本やサイトに載っている情報は少ないので、オペ室に興味があったり、オペ室に入りたい!と思っている方は、情報の少なさに残念な思いをする事があるかと思います。

 この記事では、例として私が勤務している病院の入職1年目の9月〜3月までの後半の年間スケジュールについてまとめていきます。前半のスケジュールについては、別の記事でまとめていますのでそちらを参照して下さい。中途で入る方とは異なる部分がありますが、オペ室未経験の方は基本的には同じ様なスケジュールで進んでいくと思います。ただ病院の規模によって手術件数が大きく異なりますので、整形外科からスタートだったり腹腔鏡での手術よりも開腹手術を先に担当することもあります。ただ、器械出しに慣れてから外回りの順番は変らないと思います。

オペ看1年生の年間スケジュール【前半】

【9.10月】

 この頃は、器械出しにも慣れて少し余裕が出てきた頃かと思います。ただ、次のステップへと上がっていく事になるのでまた覚える事が増えて、大変かも知れません。ですが、ここまで頑張れたなら要領は掴めてきたと思いますので自分にあった勉強方法を継続していき能力を高めていけると良いかと思います。

①全身麻酔の不潔操作を伴う手術の器械出しにはいる

 ここで言う不潔操作とは、手術中に不潔部位を操作する事で清潔の器械が不潔になる事を示しています。よく行う不潔操作を伴う手術では、腸切があります。腸管の中は便が通っている為、腸管の中に触れた器械は不潔とみなされます。なので、清潔の器械と一緒の場所で管理せず、のうぼんやトレー等を使用して清潔器械と不潔器械を区別する様にしましょう。区別すると言っても、清潔の器械台の中で管理しなければならない為、慣れるまでは注意が必要です。最初は手術のスピードも早く術野をゆっくりと見て判断する事は難しいと思いますので、どの器械が不潔になるのかを予め覚えておくと管理がしやすいと思います。

②整形の基本的な手術に入る

 この頃には、全身麻酔での器械出しにも慣れてきた頃だと思います。外科の手術に慣れてきたら次のステップへと上がっていき、次のステップでは病院の方針にもよりますが整形が多いかと思います。整形は、骨や関節を操作する為にドリルやドライバー、ハンマー等を使用するので最初は大工さんの様で驚くかも知れません。私はハンマーで骨を叩いている所を初めて見た時、そんなに強く叩いて大丈夫なのかと心配になりました。また整形でインプラントを使用する際には専門の業者器械を使用する事が多い為、覚えなければいけない器械が一気に増えて時期になるかも知れません。ただどの手術にも言えますが、ルーチンさえ覚えてしまえば大分楽になりますのでそれまで頑張って下さい。私は整形の手術に入りたての頃は、スピードについて行けずに毎回の様に医師に怒られて苦手意識が強かったのですが、ルーチンを覚えてくると器械を渡す流れが外科よりも読みやすいので楽に感じる様になりました。

みにぶた
みにぶた

〜9.10月のポイント〜

①術中の清潔、不潔の区別が出来る様になる

②整形の器械出しに慣れる

【11.12月】

 この頃は、仕事だけでなく職場の人間関係にも慣れてきた頃ではないでしょうか。大学病院だと同期が沢山いるかと思いますが、規模の小さい病院だと同じ部署に同期がいない事も多いかと思います。同期がいる場合は相談しあえて支え合う事が出来ますが、居ない場合はなかなか相談できる人が居らず悲しい思いをしていませんか?相談事がある場合は1人で抱え込まずに先輩やプリセプター、他の部署の同期や学生時代の友達に相談して肩の力を抜けると良いですね。

①整形の難易度の高い手術にはいる

 整形の手術で比較的難易度が高く症例数が多いのが、人工骨頭置換術かと思います。人工骨頭置換術は、英語で 「Bipolar HipArthroplasty」と表記される為、略して「BHA」とも呼ばれます。BHAはインプラントを置換する手術となりますので、感染しない様に普段以上に清潔保持に努める必要があります。この清潔保持のために、フライトフードという頭部全体を覆うヘルメット状のガウンを装備する事になります。このフライトフードをかぶると清潔度が高まり手術としては良いのですが、フードの形を保つために微弱な風を流しているので周りの音が聴こえにくく、自分の声も通りにくい状態になります。私は初めてBHAの器械出しを行った際に、風の調節が出来る事を知らずに最大風量のままフライトフードを装着してしまい、周りの音が殆ど聞き取れず手洗いをやり直した事があります。風量の調節は手洗い前の不潔の状態で調節するので、しっかりと確認してから装着する事をオススメします。

②外回りを実践し始める

 特異的な手術を除き、基本的な手術の手洗いが出来る様になったら外回りにつき始めます。先輩方を見ていると外回りの方が簡単な様に見えるかも知れませんが、外回りの方が患者さんの状態を正確に把握しなければならない為、実は大変です。私は外回りをやり始めた頃、アセスメントが出来ず手術の記録を書くのに2時間以上かかり辛すぎて泣きそうだった記憶があります。外回りを始めた頃は、何を観察するべきで、どの様な状態になると危険なのかがしっかりと分かっていない為、患者さんの状態を正確に把握する事が難しいと思います。その為、観察ポイントを把握してから外回りへ望むのが良いかと思います。 

みにぶた
みにぶた

〜11.12月のポイント〜

①清潔度の高い手術でも清潔を保持することが出来る

②外回りの役割について理解できる

【1.2.3月】

  1年目の終盤です。この時期は、器械出しも外回りも1人で行える様になり4月の入職時を振り返ってみると驚くぐらい成長していると思います。よく頑張ったと自分を褒めて労ってあげて下さい。もう少しで2年目となるのでプレッシャーもあるかも知れませんが、少しずつ仕事が楽しくなってくる頃かなと思います。2年目となり後輩が入ってくると、1年目の様に何でも質問出来る立場ではなくなってしまうので、1年目の事で分からない事があれば2年目になるまでに解決出来たら良いかと思います。

①外回りの独り立ち

 今迄は器械出しがメインの役割でしたが、この時期からは外回りをメインに働いていきます。ただ、大学病院等の規模の大きな病院では2年目になり新1年目が入職するまでは、外回りをやらないという病院もあります。私が働いている病院では規模が小さく人数も少ない事から、出来るだけ早く1年生を育てる為に2.3月には外回りがメインとなります。もちろん全く器械出しをしなくなる訳ではないので、器械出しを忘れてしまったらどうしようと考える必要はありません。むしろ今までは新人が優先で器械出し担当となり、先輩の器械出しを見学出来る機会が少なかったと思いますので先輩方の技術を見て技を盗むチャンスです。器械の並べ方などは特に人によって異なると思いますので、色んな人の並べ方を見て自分の最適を見つける事が出来ると良いと思います。

②1年を振り返り自己の課題を明確に出来る

  病院によっては部署ごとに、新人看護師を育成するために目標や計画を立てていると思いますので自分では自己の課題が分からない場合は、それに沿って考えると明確に分かりやすいと思います。またプリセプターがいる場合は、振り返りを行い改善点を享受して頂くのも良いでしょう。私はプリセプターはいたのですが、その先輩が固定ではなく日によって異なる先輩とペアを組み指導して頂いていたので、数人と振り返りを行っていました。各先輩によって看護観が異なるため、指導内容も異なり最初は混乱しましたが様々な看護観に触れる事の出来る良い機会でした。もしプリセプター以外にも指導して頂いた先輩がいる場合は、振り返りをお願いしても良いかも知れません。新たな発見があると思います。

みにぶた
みにぶた

〜1.2.3月のポイント〜

①外回りを1人で行う事が出来る

②2年目に向けて自己の課題を明確に出来る

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