眼科の器械出しでのポイント

 皆さんは看護師と聞くと、どの様な仕事を思い浮かべますか?多くの人が病棟や、町のクリニックで働く看護師を思い浮かべると思います。でも実は、非常に少数派ではありますがオペ室に勤務する看護師もいて、オペ看、オペナースなんて呼ばれ方をしています。オペ室の看護師は人数も少ない為、あまりメジャーではありません。大学や専門学校で学ぶ事も殆どなく、調べたくても本やサイトに載っている情報は少ないので、オペ室に興味があったり、オペ室に入りたい!と思っている方は、情報の少なさに残念な思いをする事があるかと思います。ですので、その残念な思いを解消する為に、現役でオペ室に勤務している看護師としてオペ室看護師の情報について発信していきたいと思います。

 今回の記事では、眼科の手術での器械出しのポイントについて詳しくお話ししていきます。

1.眼科での手術とは

 眼科の手術と聞くと皆さんは、どの様な手術を思い浮かべますか?漠然と目の手術かなと言うイメージでしょうか。ズバリ、眼科では眼球や眼球周囲の組織の手術を行っています。二重手術は機能的な問題がある場合は眼科で手術となりますが、審美的な目的ですと美容クリニックでの手術となります。手術の内容的には基本的には一緒ですが、眼科で行う場合は保険適応となり審美的なリクエストは叶えてもらうことが出来ませんので注意が必要です。

①主な疾患

  手術室でよく担当する疾患としては白内障、緑内障、網膜剥離、増殖性糖尿病網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、黄斑前膜、黄斑円孔、眼瞼腫瘍、内反症(逆まつげ)などがあります。器械出しを行う際は、病態生理と解剖生理も合わせて勉強すると手術についても深くまで学ぶ事が出来き、結果としてスムーズな器械出しができる様になるかと思います。

②眼科の術式

  私が勤務している病院の話になりますが、眼科の手術では白内障手術が最も多いです。緑内障や眼瞼腫瘍などもありますが頻度が低い傾向にあります。眼科専門病院や得意な病院であれば、症例数が多くなりもう少しばらつきがあるかと思いますので眼科について詳しく学びたい方は、眼科が得意な病院を選ぶと良いかと思います。病院のホームページで症例数が書かれていると思いますので参考にしてみて下さい。

 手術室でよく担当する手術としては下記があるため、器械出しを行う際は手順をよく調べて復習してから望むと良いでしょう。

白内障白内障手術
緑内障緑内障手術
網膜剥離、増殖性糖尿病網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、黄斑前膜、黄斑円孔網膜硝子体手術
視力矯正レーシック、ICL
眼瞼腫瘍眼瞼腫瘍切除術
内反症(逆まつげ)引筋腱膜縫着術、埋没法、切開法、眼輪筋短縮法

2.手術のスピードに慣れる

 眼科の手術は基本的に短時間での手術が多いです。その為、手術の手技自体のスピードも早く最初はついて行くのがやっとかと思います。白内障を例にあげますと、患者さんが手術室に入室してから退室するまで30分〜40分ほどで片目が1件終了します。ですので、実際の手術時間は20分〜25分ほどになります。とても早いベテランの先生ですと、手術時間が20分以内の先生もいて器械出しが間に合わない事もあるそうです。
 また、白内障ですと1件で終了ではなく連続して数件行いますので、器械出しも連続で行う事が多いです。基本的に患者さんは入れ替わりで入室してくるため器械カウントや片付けなどを素早く行う必要があります。慣れれば余裕が出てくるのですが、最初は手間取ってしまうかと思います。手早く次の準備をするにはどうすれば良いか頭でシュミレーションしておくとスムーズに出来るかと思います。病院によっては数件連続で行う際は、共通台と言って全部の手術で使用する器械台もありますので、不潔にしてしまわない様に注意して片付けと準備をして下さい。

みにぶた
みにぶた

眼科はスピードが速いので置いていかれないように頑張って下さい。

私はよく置いていかれていました。

3.繊細な器械の取り扱いについて知る

眼科の手術は、眼球や眼球周囲の組織の手術となりますので術野が非常に狭いです。その為、使用する器械は全て小さく非常に繊細なものが多いです。少しの衝撃が加わるだけで先端が破損したり、変形してしまう為、細心の注意を払い取り扱う必要性があります。
 また、眼科で使用する糸・針は8−0、9−0などの非常に小さい物を使用しますので紛失してしまうと探すのが非常に困難となります。ですので、受け渡しをする際や管理をする際は細心の注意を払って下さい。消化器外科などで使用する持針器にはラチェットが付いており針を噛んだ時に外れない様な仕様になっていますが、眼科で使用する持針器は小さく繊細な動きが求められる為、ラチェットが付いておらず針を固定出来ませんので、受け渡しの際は医者が掴んだ事を確認してから離すようにして下さい。

みにぶた
みにぶた

眼科は非常に繊細です。医師の手元が狂うと非常に危険ですので、器械の受け渡しの際も当たってしまわない様に気をつけて下さい。

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