こんにちは。手術室看護師みにぶたです。
手術室勤務の看護師さん。術中の体位固定について、困っている事はありませんか?
術中体位固定が適切に行われていないと、皮膚障害や神経障害の原因となりますので、適切な固定を行うことが非常に大切です。
今回の記事では、一般的な体位固定は出来ても、特殊な例には対応出来ずに困っている方にオススメする本について、詳しくお話ししていきます。
①内容紹介
この本では、最初におさらいとして皮膚障害、神経障害が起こる理由と対策の基本について説明してくれるので、まだイマイチ体位固定について理解出来ていない方でも分かりやすい内容になっていると思います。
また、他の術中体位固定についての本では、一般的な方法についてしか書かれておらず、いざ実践となった時に応用が難しい場合もあります。しかしこの本では、一般的な手術体位固定の説明だけでなく、「円背が高度な患者の仰臥位」や「高度肥満患者の砕石位」、「スキンテアを起こしそうな患者の腹臥位」「るい痩患者の側臥位」など具体的な事例をあげて説明してくれるので、すぐに活用できる内容となっています。
ロボット支援下手術の体位固定についても記載されており、術式別に体位を表にまとめて書いてくれているので分かりやすいかと思います。ロボット支援下手術では、術野確保のために20〜30°頭低位などの特殊体位で行われる事もあり、皮膚障害や神経障害のリスクが高いので参考にしてみて下さい。
後半からは、手術室のSSI予防対策やユマニチュードについて、脊髄くも膜下麻酔の穿刺時に背中を曲げる意味など体位固定とは異なる内容も記載されていますので、息抜きに読んでみてはいかがでしょうか?
小話として、オペ室看護師は普段から誰かに物を渡す時にパシッと渡しがちとオペ室あるあるが書かれており、確かに私もそういう時があるなとクスッと笑ってしまう話も書かれていました。
勉強は大切ですが、そればかりでは気が滅入ってしまうので小話がある本が私は好きです。
②オススメポイント
・一般的な説明だけでなく事例をあげて詳しく説明してくれる
・文字が読みやすい
・写真がカラーで分かりやすい
・神経部位などを文字だけでなくイラストでも記載している
・「スキンテアとは?」など用語の説明もしてくれる
・アセスメントの理由、ポイントが書いてある
・ロボット支援下手術での体位固定についても記載されている
③こんな人にオススメ
・体位固定の応用を学びたい方
・一般的な体位固定は出来るが、特殊な事例に対応できない方
・教えるために学び直しをしている方
④目次
⑤本の詳細
出版社 | メディカ出版 (2021/5/20) |
発売日 | 2021/5/20 |
言語 | 日本語 |
単行本(ソフトカバー) | 112ページ |
寸法 | 18.2 x 0.5 x 25.7 cm |
値段 | 1980円(税込) |
この記事をキッカケに、体位固定への理解が深まると嬉しいです。
以上、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!